2022年5月16日月曜日

学習計画と記録

計画的、そして、やる気を維持しながら中長期にわたり勉強することは、受験勉強において必須事項です。詳細な勉強の計画を立てても、そこへ到達できないと、だんだん自信がなくなったり、ついにはやる気がなくなったりしてしまいます。そんな事態を避けるためのコツをまとめてみます。


まずは、大まかな受験までのスケジュールを立てましょう。残りの期間を踏まえて、やらなければいけない事をリストアップしましょう。


1. 高校卒業認定試験合格

2. 受験科目(基礎)→ 試験に必要な科目だけ

3. 受験科目(標準)→ 同上

4. 受験科目(発展)→ 同上


これくらいに粗い分類で大丈夫です。まずは、"2. 受験科目 (基礎)" が一通り終わっていれば受験はできます。"3. 受験科目(標準)" や "4. 受験科目(発展)" まで進んでいれば受験できる(合格可能性の高い)大学が増えます。模試の成績などを同時に検討しながら、受験当日の自分の実力に合った大学を受験する事で先に進めます。もちろん、もう一年頑張ることも選択できますが、最初の受験期間にどれだけ頑張れたか?もう一年同じ様に頑張れるか?その場合、目標に到達できる目算はあるのか?などを慎重に検討する事をお勧めします。


上記の粗い分類に基づいて、月単位で終わらせるべき内容をスケジュールに落とし込んでいきましょう。例えば、"数学 I・A の基礎を 6-7 月に終了させる (3 回繰り返す)" などです。受験に必要な科目を全て網羅するように、受験当日までの大まかな予定を立てましょう。この際、英語と数学(理系の場合)の勉強は比重を高くしておきましょう。理科や社会、国語は後からでも挽回できます。もちろん、残りの勉強期間にもよりますが。


月単位のスケジュールが決まったら、それを実現するために、週単位へ落とし込みます。日単位まで落とし込んでも良いですが、週単位でやるべき事をリストアップできていれば十分だと思います。ポイントは、できそうな分量で一週間をスケジュールする事です。そして、余裕の時間ができれば、来週の予定分を先取りしながら進めましょう。そうやって、先にやる予定の勉強の前倒しができれば、受験までに勉強できる範囲も徐々に広がります。これは、受験できる大学の幅が広がる事に繋がります。


さて、学習計画は週単位でも構いませんが、学習記録は毎日つけることをお勧めします。その場合、"何時間勉強した" よりも "何ページ勉強した" や "参考書の 5% を勉強した" などの分量で記録することがポイントです。ダラダラと何時間も勉強するよりも、集中して目標分量を短期間でこなす事がより大切です。


学習記録はノートなどを使っても良いですし、パソコンで Excel などの表計算ソフトに記入しても構いません。スマホ用のアプリなども便利です。Studyplus などは、無料使用の範囲でも十分な機能を提供してくれます。


"学習計画を達成する"、"学習計画を前倒しにする"、"日々の勉強量を可視化する" ということは、受験勉強への意欲を上げてくれます。